富士山

日付:2012年11月9日(金)~11日(日)

ルート:富士山駅~剣ヶ峰~青年の家バス停

コースタイム:9日(晴れ) 富士山駅(21:10)→馬返し(23:55)→佐藤小屋(2:30) 10日(晴れ) 佐藤小屋(6:20)→剣ヶ峰(13:10~16:20) 11日(曇り) 剣ヶ峰(6:20)→御殿場口新五合目(8:55)→青年の家バス停        (10:45)

メンバー:あきら

 

普段は異常なくらいポジティブ思考な自分なのだが、この季節は唯一気が重い。何といっても冬が近いのだ。

あの冬山の寒さに耐えられるのだろうか。重荷を背負ってラッセルなんてできるのだろうか。雪山の生活技術は覚えているのだろうか。装備は足りているか。あんな計画を立てているが自分には過大なのでは。

毎年晩秋になると冬山へのプレッシャーに押しつぶされそうになる。希望のかけらもなく、不安ばかりだ。それでも冬山に向かうのは、きっとそれが好きなのだろう。

そしてその不安を少しでも減らすため、毎年のように富士山へ向かう。

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金曜日仕事を終えてから速攻で山へ向かう。新宿から高速バスで着いたのは、富士吉田駅改め富士山駅。まずは車道に沿った登山道から馬返しへ。いつもだとここら辺で眠さマックスとなってテントを張るのだが、今日はさほどでもないのでもう少し登る。佐藤小屋に達したところで、眠いし風は強いしということで、テントを張ってさっさと寝る。

土曜日は完全に寝坊して起きたら6時過ぎ。慌てて出発。6合目まで登るとちらほら他の登山者に会う。みんな軽装でどんどん先に登っていく。悲しい。

花小屋から積雪。最近雨が降ったらしく、今年の積雪はいきなり硬い。3000m辺りからアイゼン。本八合とか九合目辺りから高度の影響でハーハーする。須走口方面からスキーを担いで登ってくる人がいる。

最上部のアイスバーンでちびた丸い爪のアイゼンを後悔するのは例年と同じ。いつも次の富士山にはちゃんと尖った爪のアイゼンを持ってこようと思うのだが。毎年こんなことやってて、よくオレ死なないよな。

久須志神社でお鉢に出て時計回りに剣が峰へ。富士宮口からの登山者のほうが多いようだ。

まだ早い時間なので、剣が峰にザックを置いて軽装でお鉢を3周。高度障害か、単なる疲労からかペースは情けないほど遅い。

そしてもう登山者が登ってこない時間になったところで山頂に幕営。本当に最高点の目の前で、かなりのひんしゅくものだ。ちなみにこの剣が峰は山頂一帯の中では意外と風が弱い穴場。

日本最高点

暗くなって冷えすぎたビールを飲み、ラーメンでも食って寝るかと思ったが、なんとコンロ不調で火が使えず。悲しくて、もうシュラフにくるまるしかなかった。寒い…。しかし無風の静かな夜で助かった。

日曜日は天気下り坂だったのでさっさと下山。交通費が一番安く済む御殿場口へ下る。上部は登山道を無視して雪を拾って降りた。

下山してからは先週と同様に激しく体中が痛む。少しは冬山へのステップになったかな?そして少しは心の霧は晴れたかな?

 

 

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